『新・女性学への招待』を読む★読書会あいち(第2回)

読書会あいち…『新・女性学への招待』第2回。7月26日(土)午後、開催しました。
今回は、第3章「働く女たち」、第4章「性と恋愛」、第5章「結婚の夢と現実」です。

データをしっかり取り込みつくりこんでいるレジュメ!まず、ご覧ください。

第3章「働く女たち―職場における性差別」では、①働く女性は多いのに、②女性の雇用はM字型で非正規が多い、③パート労働、派遣労働の実態は、④女性の管理職は、なぜ少ないのか、⑤セクシュアル・ハラスメント、⑥女の賃金は男の半分、⑦貧困の女性化、⑧性役割分業を支える社会制度と、それぞれ最新のデータが提示され、それを基に議論が続きました。
特に、③パート労働、派遣労働の実態は…では、働く女性そのものの数は増えていても、正社員の割合は変化がなく、パート・派遣が増えていることが判明!
均等法が改正され、企業の責務となった現在でも、セクシュアル・ハラスメントは、実感としてなくなっていないことも判明!

「性と恋愛―セクシュアルポリティクス」(第4章)では、性意識が変わったとはいえ、まだまだ性の話は話題になりにくいこと、そして「女を演じる」「女を装う」ことは日常であること…。報告者のYさんが、『データブックNHK日本人の性行動・性意識』(NHK出版、NHK「日本人の性」プロジェクト編、2002年)を持参してくださり、盛り上がりました!
性犯罪の全国での件数も紹介され、被害者とならかの面識のある人が強姦の加害者であることには、ため息が出たところです。

第5章「結婚の夢と現実―カップル社会のなかで」では、「家」制度の制度化は明治民法以降のたかだか100年程度であること、法改正により婚外子の差別撤廃されたこと、日本も異性間のみに限らないパートナーシップ制度を導入してはどうか…と、話はつきないところでした。民法の三つの男女差別をなんとかしたい!とこちらもまた、盛り上がりました。

その1 婚姻適齢の男女平等化 女性が16歳、男性が18歳

その2 再婚禁止期間の廃止 「300日規程」→女性だけにある再婚禁止期間

その3 選択的夫婦別姓制度の導入

この3つは、日本学術会議の「提言 男女共同参画―社会の形成に向けた民法改正」と同じ内容でした。

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t193-5.pdf
日本学術会議ウェブサイトへも、ぜひ!

■渋谷典子■

『新・女性学への招待』を読む★読書会あいち(第1回)

『新・女性学への招待』(井上輝子、有斐閣、2011年)を読み始めました。

メンバーは、おおよそ40歳以下の女性たち。

今回の報告者は、河合あかねさんです。
河合さん作成のレジュメ…とってもビジュアルでわかりやすかったです。

報告内容、その後の話し合い…メモとして記します。

……

★目次とプロローグ

女性の人生の流れに沿って、書かれている。

1999年旧版からの更新で、性と恋愛、働く女性たちの部分では、おおきな変化がある。

現状分析と問題提起の書であり、社会全体に対して、提案がされている。

プロローグ
第一波フェミニズム:権利獲得、人権からのアプローチ 第二波フェミニズム:日常からの問題提起

これまでの学問→男性中心の学問に対する見直し運動

女性学の制度化(12P)について 女性学、ジェンダー論 大学時代に出会ったかどうか→科目としてはあったが、印象が薄い!? 裾野がひろがらない現状がある→女性学だけでは成り立たないのでは? 核となる学問があってこそ取り組めるのでは?

★第一章  女と男を分けるもの キーワード:ジェンダー、身体の性別と社会的性別、ジェンダーアイデンティティ、文化によって異なる性別と性役割

エディプスコンプレックスについて:わかりにくいので、議論へ。 ・父殺しが女の子にあり得ないので、成人になれない ・父のみを人間とし、男しか人間ではない ・女の子も母殺しがある。母親も一人の人間と理解し、自分も成長する(母娘関係/ 母殺し)

女の子を女らしく、男の子は男らしく テレビが教える性役割 メディアによってつくられる女の子

からかいの対象→こわがりつつも、小馬鹿にしている。 同世代の男子は、もてない女子が声高にいってるだけという。 女性学やフェミニズムを根本的に勘違いしているにでは?こわいイメージ? 日本史の授業の影響かもしれない アン(村岡花子)『アンのゆりかご』― 第一波のフェミニズムの時代に生きる。

第一波フェミニズム:メリーポピンズの映画にも登場!

絵本による影響も大きい。8割は男の子が主人公 保育園には、ジェンダーバイアスいっぱい 歌、母の会、保護者会:例→保護者会で、男の子と女の子の保護者で分けられて話し合いをしたが、悩み(ひとりで寝れるか、おねしょ、小学校の問題)は性別に関係なく共通していた。

「にほんご」には、  男言葉と女言葉があるので、他国から見れば不思議? 男女別分団登校の時代があった。 男の子と遊ぶことがなかった時代から、女の子が男の子と遊ぶ時代へ

★第二章 女子と男子の学校生活   教科書が教える性役割 教科書自体が男性の主人公が多い

かくれたカリキュラム
女子は理系に向かないのか? スポーツの世界は男性中心に動いている!
家庭科教育はなぜ必要か(1993年ごろから男女共習)
メディアで息抜きする生徒たち

女子の進路を分けるもの 母の生き方を肯定するか、否定するか 母殺しのタイミングと進路選択の時期が重なると否定的になる 高校のころに、男女共学だったので、将来にむけて人生を考えている人が多かった 管理教育の高校―二年生から文理別?
高校時代の教育―人生の基盤をつくるのでは?

女性の人生の何が変わり、何が変わらないか

法、イエ制度、家のなか―自分の裁量で変化できる
会社―ハードは変化なし

男女関係なく…会社に入ってから差別感あり、落差が激しい 会社の実務→女と男に求められる実務は異なる

さて、次回(7/26・土)は、 第三章「働く女たち」、第四章「性と恋愛」、第五章「結婚の夢と現実」と続きます。

■渋谷典子■

Under 40★『女たちのサバイバル作戦』★読書会(1)

Under 40 (おおよそ40歳以下)のメンバーが

『女たちのサバイバル作戦』読書会をスタート!

第1回は、2/9(日)午前10時から正午まで、第1章と2章を読み、
第2回は、2/9(日)午後1時から3時まで、第3章と4章を読み込みました。

オープニングは、自己紹介タイム。
どんなメンバーなんだろう?
A4用紙に、名前と今日の元気度(%で表示)、どうして参加したのか…について、記入して自己紹介へ。
元気度は60%から120%までと多彩。
どうして参加したのか…は、「友人に誘われて!」という方が多かったのです。
そのキーパーソンは、Mさんのようです。

Under 40 のメンバーが語った内容を記しますね。
まず、読書会のプロ、Yさんから!
・読書会とは、毎回、報告者を立てて、章ごとにまとめ、論点を出すことからばじめます。そして、その報告に対して、参加者がコメントを出して話し合っていく会です。
・「あとがき」を最初に読むと、著者がめざすものがわかります。
・全体は、第1章から3章はスタート<歴史的な社会背景>、第4章と6章は女性の分断<格差の問題>、第7章から9章は男性の分断<逆恨みへの反撃>労働の問題、第10章から12章は「どうすればよいのか?」という構成になっています。
→Yさん、ありがとう。参加者から熱いまなざしが…!

とはいえ、参加者は、働くママたち、それも子育て真最中の女性が多く、Yさんのアドバイスもふまえつつ、今回は、ちょっと気楽に行うこととなりました。

いくつか印象に残ったコメントを記します。
・ジェンダーの問題は、国の政策とつながっている
・労働力人口が少なくなったから、女性を働かせるのが国の政策?結局は、原因が解決していないのでは…。
・家事と仕事を両立しているのに、幸福感が少ない
・勝った人が残り、負けた人が退出する―ネオリベ
・いまだに、「女の子」扱い 妊娠すると「やめないの?」といわれる 育休をとるときの周囲の目が気になる
・男なみにバリバリ働く/時間制限なしでは、とても出産後に育児をしながら働くことは困難
・「母親」と「キャリア」の間で揺れ動く
・夫の育児をみていると不安が募る ケアとは?
・子どもの気持ちは、どうなんだろう?
・ついつい、会社の期待に応えてしまう、わたしがいる
・問題があるのに見えにくい、見えない問題がある…今日、それに気づいた!
・オリンピックはナショナリズム 今の時期は、家のなかがナショナリズムだらけ?
もっと!いろいろ…ありました。

■今日の参考文献(事務局から)
・Yさんがつくってきてくれた資料(図が入っていて、わかりやすい!)
・ぐーちょきぱー『女性と働き方』 (こうち男女共同参画センター「ソーレ」編集、2009年)
・『労働ダンピング』 中野麻美 (岩波新書、2006年)
・『ルポ 賃金差別』 竹信三恵子 (ちくま新書、2012年)
・『働き方革命』 駒崎弘樹 (ちくま新書、2009年)
・『労働関係法のポイント』 (労働調査会出版局、2013)

そして、上野さんへのコメントシートを書いてくださったMさん。
上野さんへ、届けますね。

次回は、2/16(日)★
「ぜひ、次回から参加したい」と、続々、参加者が集まっています。

■主催:NPO法人参画プラネット 事務局/渋谷典子■